ストーリー(前編) - ザ・ロスト・ベイル [The Lost Vale] - ウルティマ8

残念ながら開発途中でボツになってしまったウルティマ8の追加シナリオこと"ザ・ロスト・ベイル [The Lost Vale]"ですが、当時の開発資料は残っていたようで、 GOG.comのUltima8 Gold Editionの購入特典として、開発資料のPDFをダウンロードすることができます。
その中にはシナリオの資料もあり、読むとストーリーの全貌がほぼわかるようになっています。
ストーリーをそのまま紹介するのは流石に色々マズイと思いますので、なんとか当たり障りのない範囲でストーリーをご紹介したいと思います。
(それでも結構長かったので、前編・中編・後編に分けました)

また、上記資料に付属していないので本物かは不明ですが、開発画面らしい画像もネットに転がっていますので、ストーリーの途中に挿入してみました。
ストーリーと合わせて、プレイ気分を味わっていただければと思います。

ディスクをインストールしてゲームを始めると、アバタール[Avatar]はロード・ブリティッシュ[Lord British]の幻を見る。
ロード・ブリティッシュは、宮廷魔術師のニスタル[Nystul]がガーディアンの魔法のベールをやっと突破してアバタールにメッセージを送れるようにしてくれたのだと言う。
ロード・ブリティッシュは、アバタールの助けとなってくれるかも知れない部族がペイガンにいると話す。
彼らについての詳しい情報を得られるように、ロード・ブリティッシュはアバタールをミスラン[Mythran]のところへ行かせる。

アバタールはミスランのところへ行き(または戻り)、古代人について尋ねる。
ミスランは、別世界から来た奇妙な男の幻を見たと説明する。
幻の男はミスランに、ジーラン人[Zealans]についての知識を求めて来る者がいると言ったという。
幻の男に説得されたミスランは、話せば間違いなく巨人たちの怒りを買うであろうと承知の上で、アバタールにジーラン人のことを話すことにした

ミスランは、ジーラン人を探していたガルジェロン[Galjeron]という男のことをアバタールに話す。
ミスランはガルジェロンともう長い間会っていないが、彼は高原の洞窟にある巨大な両開きの扉を開けた先にいるだろうとアバタールに話す。
ミスランは、その扉を開く鍵の場所をアバタールに教える。
その鍵を手に入れるために、アバタールはクソッタレ[damn]なパズルを解かされる羽目になる。

扉を開けて入った先でアバタールは遺体を発見し、それがガルジェロンであることが判明する。
ガルジェロンがつけていた日誌には、『失われた谷[The Lost Vale]』を発見するための彼の苦闘がつづられていた。
また、日誌によると、『失われた谷』に辿り着くには、四大元素を象徴する四枚の魔法の切符を見つけねばならないという。

そして、アバタールは四分割されたダンジョンへ行く。
四分割されたダンジョンのそれぞれが、四大元素のひとつにそれぞれ対応している。

ダンジョンを全て攻略したアバタールに、(予想通り)四大元素の力の壁が立ちはだかる。
地、気、火、水の4本の柱が、失われた谷への道をふさいでいる。
アバタールが全ての切符を持っていれば、柱のそれぞれを逆の力で破壊することができる。例えば、火の切符は水の柱を破壊する。

→ザ・ロスト・ベイル [The Lost Vale] ストーリー(中編)